決めずに作り始めると、こうなる
作り始めてから「あ、これも要る」が続くと、いつまでも終わりません。 先に4つだけ決めておくと、途中でぶれなくなります。
ここを決めずに作り始めると、あとで必ず作り直しになります。
このレッスンが終わると、作り始める前に決めておくべきことを、自分で洗い出せるようになります。
作り始めてから「あ、これも要る」が続くと、いつまでも終わりません。 先に4つだけ決めておくと、途中でぶれなくなります。
自分だけが使うのか、他の人も使うのかで、作るものがまったく変わります。
| 使う人 | 必要になるもの |
|---|---|
| 自分だけ | 画面は要らない。コマンドで動けば十分 |
| チームの数人 | 使い方の説明が要る。間違った入力への備えも |
| 全社・社外 | 権限の管理、入口の案内、止まったときの連絡先まで要る |
「あとで他の人にも使ってもらおう」が一番危ない
自分用に作ったものを人に配ると、必ず質問が来ます。 そのたびに説明する時間が、作った時間を上回ります。
最初から人に配るつもりなら、最初からそう作る。 自分専用と割り切るなら、それでいい。どちらかに決めてから始めます。
ここが一番大事です。多くのツールは、作った直後ではなく中身が古くなったときに死にます。
実際にやっている形
値段・メニュー・担当者・文面のような変わるものは、コードの中に書かない。 スプレッドシートやテキストファイルに出しておいて、そこを読むように作ります。
こうしておくと、値段が変わったときに、作った人を待たずに更新できます。
コードに直書きすると、こうなる
「単価が変わったので直してください」が毎回来ます。 頼む側も待たされ、直す側も手が止まります。
そのうち誰も更新しなくなり、古い数字を出し続けるツールになります。 こうなると、使われなくなるだけでなく、間違った資料が世に出ます。
出てきた結果が間違っていたら、何が起きるかを先に考えます。
| 間違いの重さ | 作り方 |
|---|---|
| 気づけば直せる(下書き・集計) | そのまま出してよい。ただし「たたき台です」と画面に書く |
| 気づきにくい(数字の集計) | 途中の計算も出させる。 確かめられる形にする |
| 気づかないと事故(送信・支払い) | 人が確認してから実行する形にする。 自動で最後までやらせない |
画面に一言入れるだけで変わります
「この内容はたたき台です。必ず目を通してから使ってください」
この一文があるかないかで、使う人の姿勢が変わります。 出力をそのまま信じて事故になるのを、かなり防げます。
作るときに、やめるときのことまで決めておきます。 ここを決めない人がほとんどです。
実際にあった失敗
使う人がいなくなったツールを止めずに放置していました。 そのうち外部サービスの設定が切れて動かなくなり、 「壊れているのに置いてある」状態になりました。
たまたま使おうとした人が動かず、 「あそこのツールは動かない」という印象だけが残りました。
決めておくこと
使われていないものを止めるのは、失敗ではありません。 動かないものを置きっぱなしにするほうが、信用を失います。